「辞めるしかない」と思う前に、知っておきたいこと
「もう仕事を辞めるしかないのかもしれない」。介護をしながら働く中で、そう感じたことがある方は少なくないと思います。急な呼び出し、終わりの見えない通院の付き添い、職場に迷惑をかけているという申し訳なさ。積み重なると、辞めることが唯一の解決策のように思えてくることがあります。ですが、辞める前に知っておくとよい選択肢が、実はいくつかあります。
なぜ介護と仕事の両立はこんなに苦しくなるのか
介護と仕事の両立が苦しくなりやすいのは、介護に「先の見通しが立てにくい」という特徴があるからだと言われています。仕事の繁忙期のように終わりが見える負担であれば調整もしやすいのですが、介護は「いつまで続くかわからない」という不確かさが、心身の負担を大きくしやすい側面があります。加えて、職場に迷惑をかけたくないという気持ちから、一人で抱え込みやすいことも背景にあるようです。
辞める前に相談できる場所は、実はいくつもある
辞める前に相談できる場所は、実はいくつも存在します。勤務先の人事・総務窓口では、介護休業や勤務時間の調整について相談できる場合があります。また、お住まいの地域の「地域包括支援センター」は、介護保険サービスの利用だけでなく、仕事との両立に関する相談にも応じてくれることが多い窓口です。両立支援に詳しい社会保険労務士に相談できる自治体の無料相談窓口もあります。「まだ制度を使うほどではないかも」と感じる段階でも、早めに話を聞いてもらうこと自体に意味があると言われています。
今日からできる、小さな選択肢の広げ方
今日からできることとしては、まず自分の状況を紙やメモに書き出してみることが挙げられます。「何に一番時間を取られているか」「誰かに頼めそうな部分はどこか」を整理するだけでも、次の一歩が見えやすくなることがあります。家族がいる場合は、一人で抱え込まず、役割分担について話し合う機会を持てるとよいでしょう。
まとめ:一人で決めなくていい
介護と仕事の両立に「絶対にこうすべき」という正解はありません。辞めるという選択も、続けるという選択も、どちらもその人なりの事情の中で下される大切な決断です。大切なのは、その決断を孤独な中でするのではなく、相談できる相手を持ちながら選べることです。一人で抱え込まず、まずは話を聞いてもらうところから始めてみませんか。
介護離職は「もう限界だから仕方なく選ぶもの」ではなく、相談や制度の活用によって回避・先延ばしできる可能性がある選択肢の一つです。辞める・続けるのどちらを選ぶにしても、一人で決めずに、まずは相談先を知ることから始めてみてください。
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※本記事は一般的な情報の紹介であり、個別の制度利用の可否や条件は勤務先・お住まいの自治体により異なります。具体的な制度の利用については、勤務先の人事担当者、地域包括支援センター、社会保険労務士など専門職に必ずご相談ください。

