訪問リハビリを数か月続けているのに、「思ったほど良くなっている気がしない」「本当に意味があるのだろうか」と感じることがあります。これは特別なことではなく、多くのご本人・ご家族が一度は抱く自然な疑問だと言われています。効果が見えにくいと感じたときに「自分の期待の仕方がおかしいのでは」と自分を責める必要はありません。
リハビリの効果は、歩ける距離が伸びる、関節がよく動くようになるといった目に見える「機能の回復」だけで測れるとは限らないと言われています。転倒しにくくなった、着替えにかかる時間が短くなった、外出への不安が減った、家族の介助負担が少し軽くなったなど、日常のささいな変化として現れることもあります。こうした変化は本人・家族だけでは気づきにくく、担当者と一緒に振り返ることで初めて見えてくる場合もあります。
焦って「もうやめよう」と決める前に、担当者に伝えてみたい視点がいくつかあります。まず、「どんな場面で困っているか」を具体的に伝えることです。「歩くのが不安」よりも「トイレまでの移動で手すりが欲しくなる」のように具体的だと、担当者も目標を見直しやすくなります。次に、「最初に立てた目標と、今の状態にずれがないか」を一緒に確認することです。体調や生活状況は変わるため、目標も調整が必要になる場合があります。そして、「このまま続ける場合と、頻度や内容を変える場合、それぞれどんな見通しになるか」を具体的に尋ねてみることです。
それでも不安が拭えないときは、担当のリハビリ専門職だけでなく、ケアマネジャーや主治医に相談することもできます。第三者的な立場から状況を整理してもらえることがあります。また、事業所によってはセカンドオピニオン的な相談に応じている場合もあるため、地域包括支援センターに問い合わせてみるのも一つの方法です。
「効果を感じない」という気持ちを担当者に伝えることは、決してわがままなことではなく、リハビリをより良いものにしていくための大切な情報です。感じ方を言葉にして共有すること自体が、リハビリを続けるかどうかを一緒に考える第一歩になります。
※本記事は一般的な情報整理であり、リハビリの継続・中止に関する医学的判断を示すものではありません。個別の状況については、担当のリハビリ専門職・主治医・ケアマネジャーにご相談ください。
まとめ:効果を感じにくいと思ったときは、中止か継続かをすぐに決めず、「どう感じているか」を具体的に担当者へ伝えることから始めてみてください。目標の見直しや相談先の活用も選択肢の一つです。
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noteでは「担当者への伝え方の具体例」「相談前チェックリスト」を有料部分で公開しています。YouTubeでは今回のテーマを3分でまとめた解説動画も公開予定です。

