お家で暮らす中での正解ってあるんでしょうか…?
教科書に載っていることが正しい?それとも利用者の声を優先すれば大丈夫?
在宅の現場で働いていると、
「安全」と「生活」は、
必ずしも同じではないと感じることがあります。
もちろん、
転倒しないことは大切です。
怪我を防ぐことも、
リスクを減らすことも、
とても重要です。
でも、
“安全だけ”を優先すると、
その人らしい生活が少しずつ失われてしまうこともあります。
例えば、
「転ぶかもしれないから歩かない」
「危ないから一人で動かない」
「転落リスクがあるからベッドから離れない」
そうやって、
リスクを減らすことだけを考えると、
確かに“事故”は減るかもしれません。
でもその一方で、
・自分で動く機会
・誰かのために行動する時間
・好きな場所へ行く自由
・“自分でできた”という感覚
そういう、
“生活”に大切なものまで減ってしまうことがあります。
在宅生活では、
病院や施設以上に、
「その人がどう暮らしたいか」
が大切になります。
だからこそ、
単純に「安全が最優先です」と言い切れない難しさがあります。
実際の現場では、
「転ぶかもしれないけど、自分でトイレに行きたい」
「危ないと言われても、家で過ごしたい」
そんな想いに出会うことが少なくありません。
そして、
介護する家族にも生活があります。
24時間ずっと見守り続けることは、
簡単なことではありません。
だから在宅では、
“理想論だけ”では支えきれない場面もあります。
安全も大切。
でも、
その人らしい生活も大切。
家族の生活も大切。
その全部のバランスを考えながら、
「どうすればこの人らしく暮らせるか」
を一緒に考えていくことが、
在宅支援なのかなと思っています。
きっと、
明確な正解はありません。
でも、
“危ないから全部やめる”
ではなく、
「どうしたら少しでも安全に続けられるか」
を考えることには、
大きな意味があると思っています。
在宅生活は、
“生きること”そのものだからです。

