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作業療法士が本当に勧める!高齢者の転倒を防ぐグッズ5選【在宅介護で使えるもの厳選】

「また転びそうになった」と親から聞くたびに、胸がざわっとしませんか?

在宅介護をしているご家族から、「転んで骨折してから、一気に介護が大変になった」という話を何度も聞いてきました。転倒は、在宅介護における最も大きなリスクのひとつです。しかし逆に言えば、ちょっとした環境の工夫とグッズの活用で、転倒のリスクはぐっと減らすことができます。

私は訪問リハビリで働く作業療法士として、毎日のようにご利用者さんのご自宅に伺い、「どこが危険か」「何があれば安全になるか」を一緒に考えてきました。その現場経験をもとに、本当に役立つ転倒予防グッズを5つご紹介します。

なぜ、転倒がこわいのか

高齢者が転んだとき、最も多い骨折のひとつが「大腿骨(太ももの付け根)骨折」です。この骨折は手術が必要になることが多く、入院・リハビリが長引くうちに体力や認知機能が低下し、そのまま歩けなくなってしまうケースも少なくありません。

「転倒で寝たきりに」——これは決して大げさな話ではなく、私が実際に目にしてきた現実です。だからこそ、「転んでからではなく、転ぶ前に動く」ことがとても大切なのです。

転倒が多い「危険スポット」とは?

まず、どこで転倒しやすいかを知っておきましょう。訪問先でよく見られるのはこんな場所です:

玄関の段差(上がり框で足が引っかかる)

廊下とリビングの境目(薄い敷居や床の段差)

トイレ・浴室(濡れた床でスリップ)

夜中のトイレへの動線(暗さで方向感覚が乱れる)

ベッドから立ち上がる瞬間(ふらつきが起きやすい)

作業療法士おすすめの転倒予防グッズ5選

① 転倒予防靴下

ただの靴下と何が違うか、と思う方もいるかもしれません。転倒予防靴下は、つま先が自然に持ち上がるような構造になっていて「つまずき」を防いでくれます。さらに足裏に滑り止め加工があり、フローリングや畳の上でも安心です。
室内ではスリッパを履くという方が多いですが、実はスリッパはかかとが固定されないためふらつきやすく、転倒リスクが上がることがあります。転倒予防靴下に切り替えるだけで、日常の安全がぐっと上がります。

② 手すり(置き型・突っ張り棒タイプ)

「工事が必要な手すりは大げさかな…」と感じる方もいますが、最近は工事不要の突っ張り型や、ベッド・トイレ脇に置くだけのタイプが充実しています。介護保険のレンタル対象になるものもあるので、ケアマネジャーに相談してみましょう。
立ち上がり時のふらつき予防には、「つかむものがある」という安心感そのものが大切です。

③ センサーライト(夜間の動線確保)

夜中に暗い廊下をトイレに行く——これが転倒の大きな原因のひとつです。センサーライトはコンセントに差し込むだけで、動きを感知して自動点灯します。廊下・トイレ前・ベッド脇に設置するのがおすすめで、1,000〜3,000円程度から手に入ります。

④ すべり止めマット・テープ

浴室の床、玄関の上がり框の端、階段——こういった場所にすべり止めマットやテープを貼るだけで、スリップのリスクが大きく下がります。ホームセンターで数百円〜手軽に購入できます。特に浴室のタイル床でのスリップ転倒は多いため、マット設置の効果が高い場所です。

⑤ 歩行補助杖(4点杖・折りたたみ杖)

「まだ杖は早い」「杖をつくのは恥ずかしい」と感じる方もいますが、杖はバランスを整える大切な道具です。特に4点杖(先端が4つに分かれているもの)は安定感が高く、屋内でも使いやすいです。最近はデザイン性の高いものも増えています。杖の高さ調整は自己判断せず、理学療法士や作業療法士に確認いただくと安心です。

グッズ選びの前に:介護保険が使えるものも

手すり(設置型)や歩行補助用具は、介護保険の住宅改修や福祉用具貸与・購入の対象になるものがあります。自己負担を抑えながら安全な環境を整えられるので、担当のケアマネジャーや訪問リハビリのスタッフに「使える制度があるか」を確認してみてください。

まとめ

転倒は「防げないもの」ではありません。ちょっとした環境の工夫とグッズの選び方で、ご本人もご家族も安心して過ごせる毎日に近づけることができます。

この記事で紹介しきれなかった「自宅の転倒リスク自己チェックリスト30項目」や、グッズの選び方・購入ガイドについては、Copathicaのnoteでより詳しく解説しています。「うちの親の家は大丈夫?」と気になる方は、ぜひnoteもご覧ください。

少しでも「役に立った」「やってみよう」と思えるものがあれば、うれしいです。転倒ゼロをめざして、一緒に環境を整えていきましょう。

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